父の驚きの行動
私が子どもの頃のお話です
家族みんな家でくつろぎ中
けっこう大きな地震がありました
家具も揺れ
食器のカチャカチャぶつかり合う音が
恐怖を掻き立てました
私たち子供は
テーブルの下に隠れ
母は火元の確認
扉を開け
通路を確保し
揺れが収まるのを待ちました
とても怖かったです
しばらくして
揺れが収まり
みんなで安否確認のため
声を掛けあうのですが
父の姿が見当たりません
たしか
父は1階に下りて行ったような・・・
きっと
玄関の扉を開けに行ってくれたのでしょう
そう思っていると
階段を上ってくる父の足音がしました
「みんな大丈夫だったか?」
と父の声
「無事だよ~」
とみんなで答えつつも
ふと父の方を見ると
なぜか
一升瓶を
抱えているではありませんか
え!?
んっ!?
状況が把握できません・・・
どういうことでしょう・・・か!?
すると
母が小声で私に教えてくれたのです
お父さんね
揺れ始めたらすぐに
日本酒の一升瓶が倒れないように
体で包み込んで
「玄関の戸を開けてくる!」
と言い
その一升瓶を抱え
1階に降りたんだよ
と言うのです!!
マジか!!
特別な時に呑もうと
大事にとって置いた
あの日本酒が
そんなに大事だったのかい!!
そう思っていたポン子
すると母は・・・
お義父さんの大事なものは
子どもより
高級な日本酒か!!!
と
これまた小さな声で
突っ込んでいましたよ
母が(笑)
まぁみんな無事でよかったのですがね
さらには
震度4でしたので
地震が発生した地域は
地震による被害もなく
よかったのですが
私は2階にいたからか
けっこう揺れを大きく感じました
そして
父の悲しい人間性!?
も浮き彫りとなり
子どもながらに
母についていこうと
決心した!?
出来事でした(笑)
今では
そんな父も
かわいらしく見えますがね
たまに
イラっとはしますよ(笑)
つれづれなるポン子