焦がしたうどんは犬も食わぬ
愛情たっぷりの料理はお好きですか?
んんん・・・・
そもそも愛情のない料理なんて無いような気もしますが・・・
まぁそれはいいとして
昨日も父は出かけていましたが
実家へ行ってきました
父の大好きなコロッケと
お味噌汁
サラダと焼き魚を作って
置いてきました
冷蔵庫を開けると
昨日見た光景とは違い
何かを感じ取るポン子
ん!?
母が帰ってきてる?
いやいやそんなわけない
もしかして
父が!?
あの父が一人で
スーパーに行って買い物をしたということですか!?
このお惣菜たちは!!
すごい!奇跡だ!!!(失礼)
しかも
いつも母が行くスーパーのお惣菜が入っていたんですよ
しかも
コロッケが!
さらに
超破格の値引き価格で!!!
ちゃんと母のこと
見ていたのね
と感心しました
ポン子父!
なかなかの
買い物上手ね!
帰宅してしばらくすると
父からメールが届きました
「帰ってからお味噌汁をつくらなければいけないと思っていたから本当に助かったよ。感謝しています」
この言葉に
愛おしさも覚えましたが
そんなことより
父の作るお味噌汁はどんなものか!?
ものすごーーーーーく
興味がわいたのです(笑)
だって
父の作る料理で食べたのは
これまでの人生の中で
数えるほどしかないからです
しかも
父の作るお味噌汁は
未だかつて
いただいたことがありません!
というか
作っているところを見たこともございません(笑)
「今度お味噌汁を作ったら食べさせてね~」
とメールしましたよ
そういえば
父との食べ物の思い出と言ったら
忘れられない大事件がありました
私が小学生の頃
母が出張で家を空けていた時のことです
週末
私たち子供のために
お昼ご飯を作る父
父が作る料理と言えば
鍋焼きうどん(数えるぐらいしかないですが)
父は張り切って?なのか
わかりませんが
私たちのために
慣れない台所で
せっせと作ってくれました
父の作る様子が気になり
「おいしそう~」
と近づくポン子
ん!?
なんかくさい・・・
と思いながらも
父が怖いので
口が裂けても
言えません(笑)
すーっと
姿を消したポン子
しばらくして
「ほら、食べなさい」
と出してくれたのは
鍋にこびりついた
焦げまくった鍋焼きうどん
「焦げた鍋焼きうどん」
とだけ聞くと
案外おいしそうじゃない!?
と思う方もいるかもしれませんが
それは違います!!
とーーーーーてもマズイです
今となっては
料理を作る側として
マズイという言葉は使いたくはありませんが
本当においしくなかったんですよ(お父さんごめん)
タバコは吸わないので
想像ですが
タバコの灰を鍋焼きうどんに
たっぷり入れて
まぜまぜした感じなんです
どうだ!感
丸出しの
満足そうな父の様子から
こちらがマズイとは絶対言えない雰囲気なんです!
どうしよう・・・
ふた口目食べれない・・・
でも食べなきゃ怒られるし・・・
ほんとどうしよう・・・
と超高速で
悩みに悩んで
正直に言いましたよ!
「お父さん!焦げていておいしくないよ・・・
焦げていなきゃおいしかったと思うけど」
と
すると
やはり
こうなりますよね
「ふざけるなーーー!」
「食えないならもういい!昼ごはんはなしだぁぁぁーーーー!」
とね
予想はしていましたが
さすがに
我慢をして食べられるほど
私の胃は柔軟に
できておりませんでした
結局
怒られまくって
父の作った鍋焼きうどんは
愛犬の餌になっていました
愛犬も完食していなかったので
怒られていましたけど・・・
どんだけ八つ当たりすれば気が済むのか・・・
子どもながらに
父の大人げなさに気が付いたポン子でした
今の父はだいぶやわらかくなったと思います
基本的な性格は変わりませんが
優しくはなりました
そして
素直になりました
おもしろいところは昔から大好きです
人を馬鹿にしすぎるところは
やっぱり
苦手です
けど自分にもちょっとその節が
あるかもしれません
いや!
ありますね~
たまに
父に対しての愚痴をぽろっと
言うことがあるんです
旦那ポコ吉に
するとポコ吉は決まってこの言葉をボソッと言います
「人間だからね」
そして
父のことも大事にしてくれ
私のことも大事にしてくれます
結局は
旦那ポコ吉の優しさがあるから
私も
父を大事に思えるようになったのだと思います
ポコ吉さんは
本当に大切に育ててもらったのだと思います
旦那ポコ吉さんは
私にこう言います
「誰かにされて嬉しかったことを
人は他の誰かにもしてあげたいと思うんだよきっと」
と
ポコ吉さん!
ずっとそばにいてね
ポコ吉さんに
もっと優しくしてあげたいと思うポン子でした
つれづれなるポン子